文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

2020-12-05から1日間の記事一覧

羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』

羽田圭介 『スクラップ・アンド・ビルド』 文春文庫 羽田圭介の『スクラップ・アンド・ビルド』を読了しました。第153回芥川賞受賞作です。黒々とした荒涼とした風景の中から特異なユーモアを表出させるという作風ですが、読んでいて少し疲れてしまう部分も…

吉田修一『パーク・ライフ』

吉田修一 『パーク・ライフ』 文春文庫 吉田修一の『パーク・ライフ』を読了しました。第127回芥川賞受賞作である本書ですが、ハードカバーの単行本として刊行された当時に、手にとって読んだ記憶があります。今回、何となく思い立って文庫本で読み直してみ…

レイモンド・チャンドラー『さようなら、愛しい人』

レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳 『さようなら、愛しい人』 ハヤカワ文庫 レイモンド・チャンドラー(1888-1959)の『さようなら、愛しい人』を読了しました。私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とするハードボイルド小説の古典ですが、読むのはたぶ…