文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

イタリア文学

カルロ・レーヴィ『キリストはエボリで止まった』

カルロ・レーヴィ 竹山博英訳 『キリストはエボリで止まった』 岩波文庫 カルロ・レーヴィ(1902-1975)の『キリストはエボリで止まった』を読了しました。イタリアの政治活動家であるレーヴィが、反ファシスト活動の末に南イタリアの僻地に流刑され過ごした…

カルヴィーノ『パロマー』

カルヴィーノ 和田忠彦訳 『パロマー』 岩波文庫 イタロ・カルヴィーノ(1923-1985)の『パロマー』を読了しました。20世紀を代表するイタリアの作家であるカルヴィーノが晩年に著した作品が本書です。3×3×3の緊密な数学的構造を持った構成で書かれた連作短…

アントニオ・タブッキ『供述によるとペレイラは……』

アントニオ・タブッキ 須賀敦子訳 『供述によるとペレイラは……』 白水Uブックス アントニオ・タブッキ(1943-2012)の『供述によるとペレイラは……』を読了しました。アントニオ・タブッキはイタリアの作家で、ポルトガルの詩人フェルナンド・ペソアに魅せら…

ロダーリ『猫とともに去りぬ』

ロダーリ 関口英子訳 『猫とともに去りぬ』 光文社古典新訳文庫 ロダーリ(1920-1980)の『猫とともに去りぬ』を読了しました。イタリアでは広く知られた児童文学作家のロダーリですが、私は本書を手に取るまで彼のことをまったく知りませんでした…。物語の…

カルミネ・アバーテ『風の丘』

カルミネ・アバーテ 関口英子訳 『風の丘』 新潮社 カルミネ・アバーテ(1954-)の『風の丘」を読了しました。イタリア南部生まれで少数言語アルバレシュ語が話される環境で育ち、かつてはドイツ語で小説を発表したこともあるというカルミネ・アバーテ。同じ…

ブッツァーティ『神を見た犬』

ブッツァーティ 関口英子訳 『神を見た犬』 光文社古典新訳文庫 ディーノ・ブッツァーティ(1906-1972)の『神を見た犬』を読了しました。ブッツァーティはイタリアの作家・画家で、彼の作品を読むのは初めてのこと。しかし、読んでいる最中はずっと「どこか…

カルヴィーノ『むずかしい愛』

カルヴィーノ 和田忠彦訳 『むずかしい愛』 岩波文庫 20世紀のイタリアを代表する作家であるイタロ・カルヴィーノ。昔読んだことがあるのはたしか『不在の騎士』で、作家に対するイメージは「寓話性の強い小説を書く人」というもの。 本書は短編集で、収録さ…