文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ドイツ文学

カロッサ『指導と信従』

カロッサ 国松孝二訳 『指導と信従』 岩波文庫 カロッサ(1878-1956)の『指導と信従』を読了しました。ハンス・カロッサはドイツの詩人・小説家で医者でもあります。小説作品には自伝的なものが多く、本書も幼年時代から、医師としての生活、そしてシュテフ…

トーマス・マン『トーニオ・クレーガー 他一篇』

トーマス・マン 平野卿子訳 『トーニオ・クレーガー』 河出文庫 トーマス・マン(1875-1955)の『トーニオ・クレーガー 他一篇』を読了しました。本作は高校時代に読んだような記憶があるのですが、あまり確かなところは覚えていません。大学時代にもたしか…

トーマス・メレ『背後の世界』

トーマス・メレ 金志成訳 『背後の世界』 河出書房新社 トーマス・メレ(1975-)の『背後の世界』を読了しました。現代ドイツ文学を代表する作家のひとりとされるトーマス・メレの初邦訳作品が本書です。帯の言葉には「あまりに赤裸々な告白の数々、作家や出…

アーダベルト・シュティフター『石さまざま』

アーダベルト・シュティフター 高木久雄・林昭・田口義弘・松岡幸司・青木三陽訳 『石さまざま』 松籟社 アーダベルト・シュティフター(1805-1868)の『石さまざま』を読了しました。シュティフターは昔からなぜだか好きな作家で、大学時代からずっと愛読し…

ジークフリート・レンツ『遺失物管理所』

ジークフリート・レンツ 松永美穂訳 『遺失物管理所』 新潮社 ジークフリート・レンツ(1926-2014)の『遺失物管理所』を読了しました。戦後のドイツ文学を代表する作家のひとりであるジークフリート・レンツ。日本での翻訳紹介は1970年代以来ぱったりと途絶…

トーマス・マン『ブッデンブローク家の人びと』

トーマス・マン 望月市恵訳 『ブッデンブローク家の人びと』 岩波文庫 トーマス・マン(1875-1955)の『ブッデンブローク家の人びと』を読了しました。本書はノーベル賞作家でもある文豪トーマス・マンの処女長編作品で1901年に完成しました。私は大学時代に…

エーリヒ・ケストナー『飛ぶ教室』

エーリヒ・ケストナー 池内紀訳 『飛ぶ教室』 新潮文庫 エーリヒ・ケストナー(1899-1974)の『飛ぶ教室』を読了しました。タイトルは良く知っていたものの、これまでに読んだことはなかった本書ですが、新潮文庫スタークラシックスの新訳を仕事の合間の車中…

ペーター・ハントケ『左ききの女』

ペーター・ハントケ 池田香代子訳 『左ききの女』 同学社 ペーター・ハントケ(1942-)の『左ききの女』を読了しました。「新しいドイツの文学」シリーズと銘打たれて1989年に翻訳の初版が発行されています。ペーター・ハントケは1966年にデビューした後、19…

シャミッソー『影をなくした男』

シャミッソー 池内紀訳 『影をなくした男』 岩波文庫 アーデルベルト・フォン・シャミッソー(1781-1838)はフランスに生まれながら、フランス革命により家族でドイツに亡命し、ドイツで詩人そして植物学者として活躍した人物です。そんなシャミッソーが友人…