文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

フランス文学

フランソワーズ・サガン『悲しみよ こんにちは』

フランソワーズ・サガン 河野万里子訳 『悲しみよ こんにちは』 新潮文庫 フランソワーズ・サガン(1935-2004)の『悲しみよ こんにちは』を読了しました。高校時代に読んだ記憶があるのですが、今回は新訳での読み直し。多くの人に影響を与えた作品だと思い…

ル・クレジオ『心は燃える』

ル・クレジオ 中地義和・鈴木雅生訳 『心は燃える』 作品社 ル・クレジオ(1940-)の『心は燃える』を読了しました。本書はフランスのノーベル賞作家であるル・クレジオの中短編集で、2000年にフランスで刊行され、2017年に日本語で全訳が出版されています。…

ジュール・ルナール『にんじん』

ジュール・ルナール 高野優訳 『にんじん』 新潮文庫 ジュール・ルナール(1864-1910)の『にんじん』を読了しました。ジュール・ルナールの作品を読むのは初めてのことで、本書についても以前からタイトルは知っていたものの、手に取ることはありませんでし…

デュマ・フィス『椿姫』

デュマ・フィス 西永良成訳 『椿姫』 角川文庫 アレクサンドル・デュマ・フィス(1824-1895)の『椿姫』を読了しました。『モンテ・クリスト伯』や『三銃士』の著者として知られるアレクサンドル・デュマの息子だから「デュマ・フィス」。お父さんの方は「デ…

ボリス・ヴィアン『お前らの墓につばを吐いてやる』

ボリス・ヴィアン 鈴木創士訳 『お前らの墓につばを吐いてやる』 河出文庫 ボリス・ヴィアン(1920-1959)の『お前らの墓につばを吐いてやる』を読了しました。『日々の泡』を読んだのは、高校時代だったかあるいは大学時代だったのかはっきりとは覚えていな…

パトリック・モディアノ『パリ環状通り』

パトリック・モディアノ 野村圭介訳 『パリ環状通り』 講談社 パトリック・モディアノ(1945-)の『パリ環状通り』を読了しました。2014年のノーベル文学賞を受賞したモディアノさんの作品を読むのは初めてのこと。本作は彼のキャリアの中でも初期の作品で、…

アンドレ・ブルトン『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』

アンドレ・ブルトン 巌谷國士訳 『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』 岩波文庫 アンドレ・ブルトン(1896-1966)の『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』を読了しました。何となく読んでいた気になっていながら、今まできちんと読んだことはなかった作品でした…

モーパッサン『ベラミ』

モーパッサン 中村佳子訳 『ベラミ』 角川文庫 モーパッサン(1850-1893)の第二長編である『ベラミ』を読了しました。本書のタイトルになっている「ベラミ」とは「bel ami」つまり「美しいひと」という意味で、本書の主人公である美青年デュロワに対して、…

アゴタ・クリストフ『ふたりの証拠』

アゴタ・クリストフ 堀茂樹訳 『ふたりの証拠』 ハヤカワ文庫 アゴタ・クリストフ(1935-2011)はハンガリー出身でスイスに移り住んだ後、フランス語で小説を書いたそうです。そしてその第一作目『悪童日記』(フランス語の原題は“Le garnd cahier”で『大き…

ゾラ『ナナ』

ゾラ 川口篤・古賀照一訳 『ナナ』 新潮文庫 19世紀後半に活躍したフランスの作家・ゾラ(1840-1902)の『ナナ』を読了。以前にゾラの『居酒屋』を読んで、公衆浴場だったか洗濯場だったか、裸同士の女性が殴り合いの喧嘩をする場面の描写を読んで、それまで…

ユゴー『ノートル=ダム・ド・パリ』

ユゴー 辻昶・松下和則訳 『ノートル=ダム・ド・パリ』 岩波文庫 フランス・ロマン主義を代表する作家であるヴィクトル・ユゴーの作品。昔々、赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズのどの作品だったかで、本書に登場するカジモドの名にちなんだ「梶本」(梶元だ…

スタンダール『パルムの僧院』

スタンダール 生島遼一訳 『パルムの僧院』 岩波文庫 東京出張中に移動の新幹線やホテルで読んでいた本。スタンダールを読むのは学生時代に読んだ『赤と黒』以来のこと。あまり予備知識なく取り掛かったので、読み始めたときは戦争の描写に面白さを感じなが…

モーパッサン『女の一生』

モーパッサン 新庄嘉章訳 『女の一生』 新潮文庫 モーパッサンは昔『脂肪のかたまり』を読んで、よくできた小説だなぁと感心した覚えがあるのですが、この『女の一生』については何となく今日まで読むことがないまま時間が過ぎてしまいました。タイトルがそ…