文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ラテンアメリカ文学

ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』

ホセ・ドノソ 鼓直訳 『夜のみだらな鳥』 水声社 ホセ・ドノソ(1924-1996)の『夜のみだらな鳥』を読了しました。いわゆるラテンアメリカ文学「ブーム」の作家のひとりで、近年は特に評価の高いのが、チリの作家であるホセ・ドノソです。本書はドノソの代表…

コルタサル短編集『悪魔の涎・追い求める男 他八篇』

コルタサル 木村榮一訳 コルタサル短編集『悪魔の涎・追い求める男 他八篇』 岩波文庫 コルタサル短編集『悪魔の涎・追い求める男 他八篇』を読了しました。いわゆるラテンアメリカ文学「ブーム」の作家ひとりであるアルゼンチンの作家フリオ・コルタサル(1…

オクタビオ・パス『弓と竪琴』

オクタビオ・パス 牛島信明訳 『弓と竪琴』 岩波文庫 オクタビオ・パス(1914-1998)の『弓と竪琴』を読了しました。本書はメキシコの詩人であり、ノーベル文学賞受賞者でもあるオクタビオ・パスの著した詩論です。彼の詩を読まずして詩論を読むというのも、…

バルガス=リョサ『緑の家』

バルガス=リョサ 木村榮一訳 『緑の家』 岩波文庫 バルガス=リョサ(1936-)の『緑の家』を読了しました。バルガス=リョサの作品を読むのは彼の長編第一作である『都会と犬ども』に続いて二冊目のことでした。せっかくならばバルガス=リョサの作品は可能な限…

フアン・ルルフォ『燃える平原』

フアン・ルルフォ 杉山晃訳 『燃える平原』 岩波文庫 フアン・ルルフォ(1917-1986)の『燃える平原』を読了しました。フアン・ルルフォはメキシコの作家で、後年は写真家としても活躍したようです。短編集である本書と長編『ペドロ・パラモ』が代表作で、ガ…

カルペンティエル『失われた足跡』

カルペンティエル 牛島信明訳 『失われた足跡』 岩波文庫 アレホ・カルペンティエル(1904-1980)の『失われた足跡』を読了しました。カルペンティエルはスイスに生まれてキューバのハバナで12歳までを過ごし、その後フランスに転居した後、再びキューバに移…

G・ガルシア=マルケス『族長の秋 他6篇』

G・ガルシア=マルケス 鼓直 他訳 『族長の秋 他6篇』 新潮社 ガルシア=マルケス(1928-2014)の『族長の秋 他6篇』を読了。「族長の秋」については学生時代に集英社文庫で読んだことがあります。「他6篇」とある短編作品群については『エレンディラ』として…

マリオ・バルガス=リョサ『都会と犬ども』

マリオ・バルガス=リョサ 杉山晃訳 『都会と犬ども』 新潮社 ペルーの作家であるバルガス=リョサの『都会と犬ども』を読了。バルガス=リョサ(「ジョサ」という表記も見かけますが、どちらが市民権を得るのでしょうか)の作品を読むのはこれが初めて。月並み…

カルロス・フエンテス『テラ・ノストラ』

カルロス・フエンテス 本田誠二訳 『テラ・ノストラ』 水声社 メキシコの作家であるカルロス・フエンテスが1975年に発表した『テラ・ノストラ』は何しろ長大な作品で、読み終えた感想として、まずはどうしてもその長さについて語りたい気分になります。二段…

J.L.ボルヘス『アレフ』

J.L.ボルヘス 鼓直訳 『アレフ』 岩波文庫 アルゼンチンの作家、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの『アレフ』を読了。2017年1月に岩波文庫に収められていますが、ラテンアメリカ文学研究者として有名な鼓さんによる新訳です。 ボルヘスは同じく岩波文庫の『伝奇集…