文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ロシア文学

トルストイ『人生論』

トルストイ 中村融訳 『人生論』 岩波文庫 トルストイ(1828-1910)の『人生論』を読了しました。本書は、トルストイがある出版社の記者をしていたという女性から送られてきた手紙に返書するかたちで書き始められたものだといいます。1886年に書かれたという…

ウラジミール・ナボコフ『処刑への誘い 戯曲 事件 ワルツの発明』

ウラジミール・ナボコフ 小西昌隆・毛利久美・沼野充義役 『処刑への誘い 戯曲 事件 ワルツの発明』 新潮社 ウラジミール・ナボコフ(1899-1977)の『処刑への誘い 戯曲 事件 ワルツの発明』を読了しました。新潮社から刊行されている「ナボコフ・コレクショ…

ニコライ・ゴーゴリ『死せる魂』

ニコライ・ゴーゴリ 東海晃久訳 『死せる魂』 河出書房新社 ニコライ・ゴーゴリ(1809-1852)の『死せる魂』を読了しました。死せる魂、すなわち死んでしまった農奴たちの名義を買い集めることで地主になろうと画策するチーチコフという男の物語です。本書は…

ソログープ『かくれんぼ・毒の園 他五篇』

ソログープ 中山省三郎・昇曙夢訳 『かくれんぼ・毒の園 他五篇』 岩波文庫 ソログープ(1863-1927)の『かくれんぼ・毒の園 他五篇』を読了しました。ソログープはロシア前期象徴主義を代表する詩人・作家とのことで、作品を読むのは初めてのことでした。「…

ナボコフ『絶望』

ナボコフ 貝澤哉訳 『絶望』 光文社古典新訳文庫 ナボコフ(1899-1977)の『絶望』を読了しました。本書はナボコフがロシア語で著して、彼が37歳のときにベルリンで出版された作品のロシア語版の翻訳です。ナボコフ作品のロシア時代の(ロシア語の)作品の邦…

チェーホフ『六号病棟・退屈な話 他五篇』

チェーホフ 松下裕訳 『六号病棟・退屈な話 他五篇』 岩波文庫 チェーホフ(1860-1904)の『六号病棟・退屈な話 他五篇』を読了しました。「桜の園」などの戯曲で有名なチェーホフですが、短編作家としても世界中にファンのいる作家で、私もかつていくつかの…

トルストイ『クロイツェル・ソナタ』

トルストイ 米川正夫訳 『クロイツェル・ソナタ』 岩波文庫 トルストイ(1828-1910)の『クロイツェル・ソナタ』を読了しました。いわゆる「改心」後に著された後期トルストイの作品です。作品に続いて作者による「あとがき」が付されており、「わたしがこの…

ナボコフ『カメラ・オブスクーラ』

ナボコフ 貝澤哉訳 『カメラ・オブスクーラ』 光文社古典新訳文庫 ナボコフ(1899-1977)の『カメラ・オブスクーラ』を読了しました。本書はナボコフがロシア語で執筆した長編小説のロシア語原点からの翻訳です。これまでにも英語で執筆されたナボコフの作品…

ミハイル・ブルガーコフ『犬の心臓・運命の卵』

ミハイル・ブルガーコフ 増本浩子/ヴァレリー・グレチュコ訳 『犬の心臓・運命の卵』 新潮文庫 ミハイル・ブルガーコフ(1891-1940)の『犬の心臓・運命の卵』を読了。ミハイル・ブルガーコフの作品を読むのは初めてでした。そういえば、ソ連時代のロシア(…

トルストイ『復活』

トルストイ 藤沼貴訳 『復活』 岩波文庫 トルストイ(1828-1910)が晩年に記した長編『復活』を読了しました。『戦争と平和』を読んでトルストイのすごさに開眼させられ、『アンナ・カレーニナ』を読んでその構成力に驚かされ、この『復活』についても期待し…

『トルストイ民話集 人は何で生きるか 他4篇』

中村白葉訳 『トルストイ民話集 人は何で生きるか 他4篇』 岩波文庫 トルストイ(1828-1910)の民話集を読了しました。 このブログを始めたきっかけは、ここ1〜2年ほどで海外文学を本格的に読み始めたからなのですが、その海外文学を本格的に読み始めるきっ…