文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

自然科学

川端裕人・三島和夫『8時間睡眠のウソ。日本人の眠り、8つの新常識』

川端裕人・三島和夫 『8時間睡眠のウソ。日本人の眠り、8つの新常識』 集英社文庫 川端裕人・三島和夫の『8時間睡眠のウソ。日本人の眠り、8つの新常識』を読了しました。サイエンスライターである川端氏が研究者への取材をもとにまとめたもので、その結論の…

川端裕人『ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って』

川端裕人 『ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って』 岩波書店 川端裕人の『ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って』を読了しました。鎖国時代の17世紀に日本の長崎に来ていたという絶滅鳥「ドードー」の行方を追…

川端裕人『へんてこな生き物』

川端裕人 『へんてこな生き物』 中公新書ラクレ 川端裕人の『へんてこな生き物』を読了しました。私は作者の小説のファンなのですが、もともとはサイエンスライターとしての著作に触れたことが作者を知る最初のきっかけでした。本書は作者がこれまで興味を持…

リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』

リチャード・ドーキンス 日髙敏隆他訳 『利己的な遺伝子』 紀伊國屋書店 リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』を読了しました。「英国史上最も影響のある科学書」に選ばれたという本書ですが、原著が出版されたのは1976年のことで、本書はその「40周…

青木薫『宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論』

青木薫 『宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論』 講談社現代新書 青木薫の『宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論』を読了しました。自身も大学では理論物理学を専攻し、数学や物理学の書籍の翻訳家として知られる青木氏が、「人間…

山本明利・左巻健男編著『新しい高校物理の教科書』

山本明利・左巻健男編著 『新しい高校物理の教科書』 講談社 山本明利・左巻健男編著『新しい高校物理の教科書』を読了しました。いまさらのように高校物理の学び直しなのですが、公式の斜め読みではあまり知識が蘇ってきたという感覚はなく、やはり手を動か…

木村資生『生物進化を考える』

木村資生 『生物進化を考える』 岩波新書 木村資生の『生物進化を考える』を読了しました。進化論の入門書ではあるのですが、その歴史や発展をそれなりに突っ込んだ仕方で詳述しており、著者の唱える分子進化の中立説の立場についてもその概略が述べられてい…

左巻健男編著『新しい高校化学の教科書』

左巻健男編著 『新しい高校化学の教科書』 講談社 左巻健男編著『新しい高校化学の教科書』を読了しました。講談社ブルーバックスの「現代人のための高校理科」という副題のついたシリーズの一冊です。原子の構造や元素の周期表など、おなじみの知識を復習し…

津田敏秀『医学と仮説 原因と結果の科学を考える』

津田敏秀 『医学と仮説 原因と結果の科学を考える』 岩波書店 津田敏秀の『医学と仮説 原因と結果の科学を考える』を読了しました。同じ著者の『医学的根拠とは何か』よりも前に発表されたのが本書で、力点は多少異なりながら、本書においても疫学的なアプロ…

津田敏秀『医学的根拠とは何か』

津田敏秀 『医学的根拠とは何か』 岩波新書 津田敏秀の『医学的根拠とは何か』を読了しました。疫学を専門とする医学者による「医学的根拠」とは何かを巡る論説です。医学者(医師)を「直観派」、「メカニズム派」、「数量化派」に分類するところは解りやす…

中谷宇吉郎『科学の方法』

中谷宇吉郎 『科学の方法』 岩波新書 中谷宇吉郎の『科学の方法』を読了しました。1958年に初版が発行されていますが、今の時代に読んでも大変面白い本だと思います。いうなれば、科学者の書いた科学哲学の本とでもいうべきもので、科学とはどのようなものか…

D・サダヴァ他『大学生物学の教科書 第1巻細胞生物学』

D・サダヴァ他 石崎泰樹・丸山敬 監訳・翻訳 『大学生物学の教科書 第1巻細胞生物学』 講談社ブルーバックス 『大学生物学の教科書 第1巻細胞生物学』を読了しました。「MITの全学生が学ぶ世界基準の生物学教科書」と帯にある通り、アメリカの多くの大学で採…

栃内新・左巻健男『新しい高校生物の教科書』

栃内新・左巻健男 『新しい高校生物の教科書』 講談社 栃内新・左巻健男の『新しい高校生物の教科書』を読了しました。最近どうも海外文学からすっかり遠ざかってしまったような気がするのですが(並行して読んではいるのですが)、昨年からの哲学熱に浮かさ…