文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ケン・リュウ『もののあはれ』

ケン・リュウ 古沢嘉通

もののあはれ』 ハヤカワ文庫

 

ケン・リュウ(1976-)の『もののあはれ』を読了しました。先日読了した『紙の動物園』と同じく、ケン・リュウの第一短編集からの日本編集版です。前作がファンタジー作品の集成で、それに対して本作にはいわゆるSF作品が中心に収録されているようです。

 

某ハリウッド作品を思わせるストーリー(作者の意図ではないのでしょうが)の表題作をはじめ、どこか既視感のある作品やテーマに対する理解の追い付かない作品もあり、私のSF作品に対する素養の欠如も原因なのだとは思いますが、あまり気の入らないままの読書となってしまいました。また数年後にでも読み返してみると、違った印象になるのでしょうか。

 

【満足度】★★☆☆☆