文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

トーン・テレヘン『ハリネズミの願い』

トーン・テレヘン 長山さき訳

ハリネズミの願い』 新潮社

 

トーン・テレヘン(1941-)の『ハリネズミの願い』を読了しました。トーン・テレヘンはオランダの作家であり、詩人であり、医師だそうです。動物を主人公とする作品を50作以上も発表しており、オランダでは国民的な人気者とのこと。しかし、メディアにはほとんど登場しないことで有名なのだとか。

 

日本でも話題になった本書ですが、面白く読むことができました。自己意識を肥大化させたハリネズミの物語と言ってしまえばそれまでなのですが、ストレートな教訓話に終始しないところに好感を覚えます。カタツムリとカメのコンビは印象的です。

 

【満足度】★★★☆☆