文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

エドモン・ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』

エドモン・ロスタン 辰野隆鈴木信太郎

シラノ・ド・ベルジュラック』 岩波文庫

 

エドモン・ロスタン(1868-1918)の『シラノ・ド・ベルジュラック』を読了しました。パリ中を興奮させたといわれる初演から始まって、世界各国で繰り返し上演されている大ヒットの演目ですが、映画化をはじめとした他のメディアにも多数展開されていて、私の記憶では手塚治虫の『ブラックジャック』にも本作の翻案であるエピソードがあったような気がします。

 

主人公であるシラノ、ヒロインであるロクサーヌ、そしてクリスチャンという主要登場人物のそれぞれに屈折があって、また弁舌さわやかなシラノの役柄が演劇として華があって、一度舞台のかたちでも見てみたいと感じました。

 

【満足度】★★★☆☆