文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ポール・オースター『消失 ポール・オースター詩集』

ポール・オースター 飯野友幸

『消失 ポール・オースター詩集』 思潮社

 

『消失 ポール・オースター詩集』を読了しました。彼が小説を書き始める以前の時期に著されたという詩群の選集です。象徴的な言葉でもって生の倦怠とその中で生まれる煌めきを捉えようとした(と思われる)これらの詩について、それを適切に解釈することは私にはできません。ポール・オースターはやはり散文作家なのだと感じたわけですが、彼の処女長編である『孤独の発明』での箴言めいた文体は、本作にも通じる響きを持っているような気もします。

 

【満足度】★★☆☆☆