文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

『エドマンド・ウィルソン批評集1 社会・文明』

中村紘一・佐々木徹訳

エドマンド・ウィルソン批評集1 社会・文明』みすず書房

 

エドマンド・ウィルソン批評集1 社会・文明』を読了しました。エドマンド・ウィルソン(1895-1972)は20世紀を代表するアメリカの文芸批評家です。本作はジャーナリストの視点から、当時の社会・文明について述べられた論集を年代順に並べたものです。実際のところは、批評集の二巻目である『文学』のヘンリー・ジェイムズ論が読みたくて古本屋で買い求めたものなのですが、せっかくなら一巻目である本書の社会・文明論も読んでおきたいと思って、二冊ともを購入した次第です。

 

1920年代から1960年代にかけての論集が収録された本書ですが、その話題は政治・社会的なトピックスから「アメリカ合衆国」という国を取り上げての文明論まで、幅広いジャンルが取り扱われています。スケールの大きな批評家で、その全貌を論じることはとてもできない相談なのですが、今回の読書ではその一端に触れたということで良しと考えたいと思います。

 

【満足度】★★★☆☆