サマセット・モーム 金原端人訳
サマセット・モーム(1874-1965)の『ジゴロとジゴレット モーム傑作選』を読了しました。訳者あとがきによるとモーパッサンをお手本にしたというモームの短編集ですが、本書には人間の業のようなものを感じさせる8編が並んでいます。『月と六ペンス』、『英国諜報員アシェンデン』と読んできた新潮文庫でのモームの新訳ですが、本書が一番楽しく読むことができた作品かもしれません。ただ、うまいとは思うけれどあまり感動しない、といういつもと同じ感想を抱いてしまうのでした。
【満足度】★★★☆☆