文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

渡辺公三『現代思想の冒険者たち 第20巻 レヴィ=ストロース―構造』

渡辺公三

現代思想冒険者たち 第20巻 レヴィ=ストロース―構造』 講談社

 

渡辺公三の『現代思想冒険者たち 第20巻 レヴィ=ストロース―構造』を読了しました。このシリーズは哲学に対する私の興味関心を駆り立ててくれた思い出のある叢書なのですが、本巻は期待して読んだ割には少し物足りなさが残る読後感となってしまいました。

 

レヴィ=ストロースの思考自体は(特に他のフランス現代思想家と比べても)明晰なものだと思うのですが、いかんせんその幅が広い、あるいは文化人類学と狭い意味での哲学とでは少し射程が異なるのか、どうにも本書からではレヴィ=ストロースの思考の本質的な部分をうまく掴み取ることができませんでした。

 

【満足度】★★☆☆☆