『第五之書 パンタグリュエル物語』 岩波文庫
フランソワ・ラブレー(1483?-1553)の『第五之書 パンタグリュエル物語』を読了しました。偽書という説も有力とされる本書では、ストーリー上は第四之書に記された航海の旅の続きが描かれており、パンタグリュエル一行は目的の神託を得るための島へと辿り着きます。本書の筆致にどこか、つるりとした物足りなさを感じてしまうのは、本書が偽書と疑われるという前情報を得たせいなのだろうとは思うのですが、それでも何となく納得させられるところがあるのでした。
【満足度】★★★☆☆