文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

G・ガルシア=マルケス『落葉 他12編』

G・ガルシア=マルケス 高見英一他訳

『落葉 他12編』 新潮社

 

G・ガルシア=マルケス(1928-2014)の『落葉 他12編』を読了しました。本書はガルシア=マルケスの初期作品を収録した作品集です。表題作にもなっている「落葉」は中編作品というべき長さで、それ以外は詩的な煌きが散りばめられた短編作品です。

 

短編作品群については正直なところ、生硬な詩的表現が目についてしまって、あまり印象に残るものはなかったのですが、『百年の孤独』の舞台にもなっている「マコンド」を舞台にした表題作の「落葉」については、後年の作品に見られる空想の広がりを垣間見ることができます。

 

【満足度】★★★☆☆