文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

『対訳 イェイツ詩集』

高松雄一

『対訳 イェイツ詩集』 岩波文庫

 

高松雄一編『対訳 イェイツ詩集』を読了しました。アイルランドの詩人・劇作家であるイェイツ(1865-1939)の対訳詩集で、本書には54編の詩が収録されています。二十世紀に活躍したイェイツは、世界文学の詩人としては比較的新しい時代の人であるという印象なのですが、本書カバーの紹介によると「芸術至上主義、象徴主義神秘主義、オカルティズム、アイルランド民族意識と神話伝説等々の複合体」といわれる彼の詩の全体像は、随分とヘテロなものだったようです。その捉えどころの無さによるものなのか、初読の今回はあまり印象に残る詩は見当たらなかったのでした。

 

【満足度】★★★☆☆