『マリー・アントワネット』 角川文庫
シュテファン・ツヴァイク(1881-1942)の『マリー・アントワネット』を読了しました。不確かな記憶なのですが、子どもの頃に読んだ赤川次郎さんのエッセイで「シュテファン・ツヴァイクの作品を読みふけっていた」という記述があって、それでというわけでもないのですが、ずっと気にかかっていた作家のひとり。伝記作家として有名なツヴァイクですが、重厚長大でいかめしいイメージはなく、軽妙で読みやすいリズム感のある文体が印象的でした。翻訳の影響もあるのでしょうか。
これまたなぜだか解らないのですが、最近フランス革命への関心が何となくつのっていて、その意味でもタイミングの良い読書体験となりました。同じくツヴァイクの『ジョゼフ・フーシェ』も手にとってみたいと感じます。
【満足度】★★★★☆