文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

小河原誠編『批判と挑戦―ポパー哲学の継承と発展にむけて』

小河原誠編

『批判と挑戦―ポパー哲学の継承と発展にむけて』 未来社

 

小河原誠の『批判と挑戦―ポパー哲学の継承と発展にむけて』を読了しました。科学という営みの輪郭を特徴付けるために「反証主義」を唱えた哲学者ポパーの受容史と、ポパーに対する批判への反批判などからなる論文集です。たしかに科学哲学の歴史を語る上で、ポパーはともすれば「噛ませ犬」としての扱いを受けてきたような気がするのですが、そのことに対する根深い怨嗟のようなものが感じられる一冊でした。

 

【満足度】★★★☆☆