文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

J・R・サール『言語行為』

J・R・サール 坂本百大・土屋俊訳

『言語行為』 勁草書房

 

J・R・サール(1932-)の『言語行為』を読了しました。現代アメリカを代表する哲学者の一人で長くカリフォルニア大学バークレー校で教鞭をとっていたサールですが、近年になって残念なかたちで大学を去ることになってしまったようです。彼が1969年に発表したのが本書で、オースティンの影響のもとに言語行為についての体系的な分析が行われています。刺激的というよりは、きわめて理知的な書物です。

 

【満足度】★★★☆☆