パトリック・モディアノ 野村圭介訳
『ある青春』 白水Uブックス
パトリック・モディアノ(1945-)の『ある青春』を読了しました。モディアノは何度読んでみても印象の変わらない不思議な作家のひとりです。霧中をさまようような読書体験で、後から振り返ってみてもエピソード的な記憶というよりは、断片的な淡いイメージのようなものしか心に浮かんできません。
モディアノの作品を何冊か読んでみて、決して嫌いではないのですが、個人的な読書体験としては捉えどころのないもので、何というか自分自身の読書の好みというものを浮かび上がらせてくれるような存在なのかもしれません。
【満足度】★★★☆☆