文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

2021-04-13から1日間の記事一覧

ウラジーミル・ソローキン『ブロの道』

ウラジーミル・ソローキン 松下隆志訳 『ブロの道』 河出書房新社 ウラジーミル・ソローキン(1955-)の『ブロの道』を読了しました。『氷』に続く三部作の二作目という位置づけの作品ですが、物語上の時系列でいうと『氷』の前日譚ということになります。19…

マリオ・バルガス=リョサ『楽園への道』

マリオ・バルガス=リョサ 田村さと子訳 『楽園への道』 河出文庫 マリオ・バルガス=リョサ(1936-)の『楽園への道』を読了しました。2003年に発表された本作品は、河出書房新社の池上夏樹氏個人編集の世界文学全集の一冊として2008年に日本で刊行された後、…