文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ラリー・ラウダン『科学と価値 相対主義と実在論を論駁する』

ラリー・ラウダン 小草泰・戸田山和久訳 『科学と価値 相対主義と実在論を論駁する』 勁草書房 ラリー・ラウダン(1941-)の『科学と価値 相対主義と実在論を論駁する』を読了しました。科学史家・科学哲学者として活躍するラウダンの科学哲学上の主著の翻訳…

アリ・スミス『秋』

アリ・スミス 木原善彦訳 『秋』 新潮社 アリ・スミス(1962-)の『秋』を読了しました。現代イギリスで注目すべき作家のひとりであるアリ・スミスの作品で、ブッカー賞候補作ともなったのが本書の帯には「最初の『ポスト・ブレグジット』小説」とあります。…

アン・ビーティ『燃える家』

アン・ビーティ 亀井よし子訳 『燃える家』 ブロンズ新社 アン・ビーティ(1947-)の『燃える家』を読了しました。優れた短編作家として知られるアン・ビーティですが、以前に「ニューヨーカー」掲載作品のアンソロジーで読んだ作品の切れ味があまりに見事で…