文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

2022-02-12から1日間の記事一覧

大江健三郎『「自分の木」の下で』

大江健三郎 『「自分の木」の下で』 朝日文庫 大江健三郎の『「自分の木」の下で』を読了しました。1999年から2000年にかけてのベルリン自由大学で講義を行っていた時代に、現地の日本人学校で子どもたちに話して聞かせたという文章が基になったという「なぜ…

スチュアート・ダイベック『シカゴ育ち』

スチュアート・ダイベック 柴田元幸訳 『シカゴ育ち』 白水Uブックス スチュアート・ダイベック(1942-)の『シカゴ育ち』を読了しました。文学研究者で翻訳家でもある柴田氏が「これまで訳した中で最高の一冊」と述べている作品(それがいつの時点のことな…

スティーヴン・キング『IT』

スティーヴン・キング 小尾芙佐 『IT』 文春文庫 スティーヴン・キング(1947-)の『IT』を読了しました。二度にわたって映画化もされた、文庫本にして四巻の分量となる大作ですが、内容的にもキングの代表作と呼ぶのに相応しい内容となっています。27年前の…