文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

舞城王太郎『私はあなたの瞳の林檎』

舞城王太郎 『私はあなたの瞳の林檎』 講談社文庫 舞城王太郎の『私はあなたの瞳の林檎』を読了しました。2001年にデビューして以来、舞城氏の小説についてはそのほとんどを読んでいるのですが、今の若い人にも氏の作品は読まれているのでしょうか。本書に収…

J・K・ローリング『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

J・K・ローリング 松岡佑子訳 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』 静山社 J・K・ローリングの『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を読了しました。シリーズ五作目となる本書ですが、この作品くらいからシリーズを原作とした映画作品の方にはまったく触…

スティーヴン・キング『ダークタワー Ⅳ 魔道師と水晶球』

スティーヴン・キング 風間賢二訳 『ダークタワー Ⅳ 魔道師と水晶球』 角川文庫 スティーヴン・キング(1947-)の『ダークタワー Ⅳ 魔道師と水晶球』を読了しました。前作の『荒地』においてまるで中途半端なままに打ち切られた、知性を持つ高速モノレール〈…

『ヘッセ詩集』

ヘルマン・ヘッセ 高橋健二訳 『ヘッセ詩集』 新潮文庫 ヘルマン・ヘッセ(1877-1962)の『ヘッセ詩集』を読了しました。「詩人になる」ことへの若者の切望と苦悩を多くの小説のかたちで描いたヘッセですが、本書にはそのヘッセが1898年から1945年頃にかけて…

J・K・ローリング『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

J・K・ローリング 松岡佑子訳 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』 静山社 J・K・ローリングの『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を読了しました。シリーズ四作目となる本書は、ストーリー展開もこれまでの三冊とはいささか趣向が変わっていて、シリー…