文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

エッセイ・インタビュー

大江健三郎 文/大江ゆかり 画『ゆるやかな絆』

大江健三郎 文/大江ゆかり 画 『ゆるやかな絆』 講談社文庫 大江健三郎の『ゆるやかな絆』を読了しました。エッセイ集『恢復する家族』の続編とでもいうべき作品で、原著は1996年に刊行されています。1994年のノーベル文学賞受賞の時期についての回想をはじ…

大江健三郎 文/大江ゆかり 画『恢復する家族』

大江健三郎 文/大江ゆかり 画 『恢復する家族』 講談社文庫 大江健三郎の『恢復する家族』を読了しました。障害を持って生まれてきた長男との共生の歩みを手掛かりとして、傷と癒しについての思索を深めていく作家と家族の様子を綴った長篇エッセイです。と…

村上春樹・安西水丸『村上朝日堂の逆襲』

村上春樹・安西水丸 『村上朝日堂の逆襲』 新潮文庫 1985年から1986年にかけて「週間朝日」で連載されたエッセイ集。連載期間は長編作品でいえば『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』と『ノルウェイの森』が発表される間の期間に当たります。安…

G・ガルシア=マルケス『ぼくはスピーチをするために来たのではありません』

G・ガルシア=マルケス 木村榮一訳 『ぼくはスピーチをするために来たのではありません』 新潮社 G・ガルシア=マルケス(1928-2014)の『ぼくはスピーチをするために来たのではありません』を読了しました。本書には「スピーチ嫌い」とされるガルシア=マルケ…

大江健三郎『大江健三郎往復書簡 暴力に逆らって書く』

大江健三郎 『大江健三郎往復書簡 暴力に逆らって書く』 朝日文庫 『大江健三郎往復書簡 暴力に逆らって書く』を読了しました。本書は大江健三郎と同時代の知識人との間で交わされた往復書簡を収録したもので、その相手はギュンター・グラス、ナディン・ゴー…

大江健三郎『「自分の木」の下で』

大江健三郎 『「自分の木」の下で』 朝日文庫 大江健三郎の『「自分の木」の下で』を読了しました。1999年から2000年にかけてのベルリン自由大学で講義を行っていた時代に、現地の日本人学校で子どもたちに話して聞かせたという文章が基になったという「なぜ…

『大江健三郎 作家自身を語る』

大江健三郎 聞き手・構成 尾崎真理子 『大江健三郎 作家自身を語る』 新潮文庫 『大江健三郎 作家自身を語る』を読了しました。2000年代に行われたロングインタビューのまとめに、東日本大震災を経た後に行われたインタビューを加えた増補版です。デビュー前…

村上春樹『猫を棄てる 父親について語るとき』

村上春樹 『猫を棄てる 父親について語るとき』 文藝春秋 村上春樹の『猫を棄てる 父親について語るとき』を読了しました。これまでほとんど家族について語ることがなかった村上氏が父親の死を契機として、書き記しておかなければならないという思いから書き…

大江健三郎・古井由吉『文学の淵を渡る』

大江健三郎・古井由吉 『文学の淵を渡る』 新潮文庫 大江健三郎と古井由吉の対談集『文学の淵を渡る』を読了しました。戦後日本を代表する作家である大江健三郎と古井由吉との間で行われた、古くは1993年、最近のものでは2015年の対談を収録したのが本書です…

村上春樹『村上さんのところ』

村上春樹 絵:フジモトマサル 『村上さんのところ』 新潮文庫 村上春樹の『村上さんのところ』を読了しました。期間限定の特設ウェブサイトを通じて一般の人から送られてきた37,465通のメールをすべて読み、それに対して行った3,716通の回答の中から473通を…