文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

スペイン文学

フリオ・リャマサーレス『黄色い雨』

フリオ・リャマサーレス 木村榮一訳 『黄色い雨』 河出文庫 フリオ・リャマサーレスの『黄色い雨』を読了しました。現代スペイン文学という私にとっては未知の領域の作品でした。 表題作で描かれたアイニェーリェ村は実際に存在するものであるという巻頭に置…

カミロ・ホセ・セラ『パスクアル・ドゥアルテの家族』

カミロ・ホセ・セラ 有本紀明訳 『パスクアル・ドゥアルテの家族』 講談社 カミロ・ホセ・セラ(1916-2002)の『パスクアル・ドゥアルテの家族』を読了しました。1989年のノーベル文学賞受賞者であるスペインの作家、カミロ・ホセ・セラが26歳のときに発表し…

セルバンテス『ドン・キホーテ 後篇』

セルバンテス 牛島信明訳 『ドン・キホーテ 後篇』 岩波文庫 世紀の傑作と謳われる超有名作品。このブログを書き始める前に、既に前篇については読了していました。スペインの作家・セルバンテスの書いた『ドン・キホーテ』はありとあらゆる後世の文学者に影…