ヘミングウェイ(1899-1961)の『老人と海』を読了しました。読むのは中学時代以来でしょうか、高校時代以来でしょうか、記憶が定かではないのですがかなり久しぶりであることは確かです。今でも何人もの高校生が本書を読んで、読書感想文を書いているのでしょうか。
ストーリーはいわずもがな、読後感もこれといって昔と違っている点はおそらくないのだと思いますが、今回の読書では福田恆存さんの解説を興味深く読んだ次第です。ヨーロッパ文学と対比するかたちでアメリカ文学の時間性と空間性を論じるという、真正面からの論評が何だか気持ちよく感じられたのでした。
【満足度】★★★☆☆