『象/滝への新しい小径』 中央公論新社
レイモンド・カーヴァー(1938-1988)の『象/滝への新しい小径』を読了しました。本書はカーヴァー全集の第六巻で、カーヴァーの死の間際、晩年に著されたいくつかの短編と詩からなるコレクションです。
訳者の解題にもある通り、自身の死を予感し目の前にした変化がにじむ作品群が並んでいます。詩「GRAVY」の言葉が印象に残ります。
そのあとは何もかもが、その一分一秒にいたるまでがGRAVYだった。
残すところあと二冊となったカーヴァーの全集ですが、読み終えるのはいつになるでしょうか。
【満足度】★★★★☆