『現代思想の冒険者たち 第15巻 アドルノ―非同一性の哲学』 講談社
細見和之の『現代思想の冒険者たち 第15巻 アドルノ―非同一性の哲学』を読了しました。大学時代に一度読んだような気もするのですが、今回あらためて再読に近いかたちで読み直してみました。
アドルノの思想については最終的によく解らないというのが正直なところですが(そうした体系的な理解を拒むこと自体にアドルノの哲学の特徴があるのかもしれませんが)、本書は彼の思想の断片について、イディッシュの歌「ドナドナ」やパウル・ツェランの試作を足掛かりとしてうまく解説しているように思います。
【満足度】★★★★☆