文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

コルム・トビーン『マリアが語り遺したこと』

コルム・トビーン 栩木伸明訳

『マリアが語り遺したこと』 新潮社

 

コルム・トビーン(1955-)の『マリアが語り遺したこと』を読了しました。著者はアイルランド出身のジャーナリスト・作家で、現在ではアメリカの大学で創作を教えているそうです。本書は中編というよりは短編に近い長さの作品で、母マリアから見たイエス・キリスト磔刑の様子が描かれています。

 

西洋文学を読むにあたって聖書に関する知識が前提とされることはよく解っているつもりだったのですが、今回の読書ほどそのことを痛感したことはありません。とりわけ新約聖書に関する知識が乏しいばかりに、おそらく今回の読書の満足度は格段に下がってしまったのではないかと思います。残念ながら。

 

【満足度】★★☆☆☆