文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

山口義久『アリストテレス入門』

山口義久

アリストテレス入門』 ちくま新書

 

山口義久の『アリストテレス入門』を読了しました。「万学の祖」とも呼ばれるアリストテレスの広範な思想を、200ページ程度の新書のかたちにまとめるというそもそもの企画からして無理があったのではないかと感じさせられてしまいます。著者はアリストテレスの再発見をテーマとして、本書において粘り強い論述を重ねているのですが、おそらく多くの読者にとっては消化不良を感じさせられてしまうのは、もともとの企画のせいという他はありません。

 

【満足度】★★★☆☆