文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

F. ヴェデキント『春のめざめ』

F. ヴェデキント 酒寄進一訳

『春のめざめ』 岩波文庫

 

F. ヴェデキント(1864-1918)の『春のめざめ』を読了しました。本書はドイツのハノーファーに生まれた劇作家ヴェデキント(父親がアメリカで長く暮らしていた関係でヴェデキントはドイツに生まれながらもアメリカ国籍とのことですが)の代表作のひとつ。

 

性の目覚めによる葛藤や無垢との衝突、硬直的な社会との相克などを生々しく描いた作品です。三幕の短い劇にドラマが詰め込まれているという印象で、ジェットコースターのような展開はたしかに舞台映えしそうです。

 

【満足度】★★★☆☆