2020-04-11 磯崎憲一郎『電車道』 日本文学 磯﨑憲一郎 『電車道』 新潮文庫 磯﨑憲一郎の『電車道』を読了しました。文章も滑らかで引っかかることなく読むことができる物語ですが、約100年間に及ぶ私鉄電車の近代史を背景に、それぞれの人生を生きる幾人かの登場人物たちの姿は、どこか不思議な印象の爽やかさを残してくれます。本書に付せられた保坂和志氏による解説が出色で、この不思議さをズバリと言い当ててくれています。 【満足度】★★★★☆