文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

パース、ジェイムズ、デューイ『プラグマティズム古典集成』

パース、ジェイムズ、デューイ 植木豊訳

プラグマティズム古典集成』 作品社

 

パース、ジェイムズ、デューイの『プラグマティズム古典集成』を読了しました。古典的プラグマティストである思想家三名のプラグマティズムに関する重要論文を一冊に編纂したのが本書です。

 

本書を一通り読むことで、プラグマティズムの源流を捉えることができるという画期的な論文集です。「プラグマティズム」という核となるものを共有しながらも、決して互いに相容れない発想を胚胎した三者三様の思想を比較するには、うってつけの構成になっているのではないかと思います。中央公論社の『世界の名著』が古本でしか手に入らない現状を思うと、特に価値のあることではないかと。

 

【満足度】★★★★☆