J・L・オースティン 坂本百大監訳
『オースティン哲学論文集』 勁草書房
J・L・オースティン(1911-1960)『オースティン哲学論文集』を読了しました。発話行為という概念を提唱したイギリス日常言語学派の哲学者、オースティンの論文集です。収録された12の論文のテーマは多岐に渡り、アリストテレス倫理学、アプリオリな概念、言語、真理など幅広い主題が論じられています。
並行して呼んでいるバリー・ストラウドの懐疑論に関する著作の中でオースティンの見解(本書に収録された論文「他人の心」)が取り上げられていたためにこのタイミングで読み始めた次第だったのですが、20世紀の「分析哲学」の歴史の多層性を思い知らされたような気がします。
【満足度】★★★☆☆