文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

J・L・ボルヘス『詩という仕事について』

J・L・ボルヘス 鼓直

『詩という仕事について』 岩波文庫

 

J・L・ボルヘス(1899-1986)の『詩という仕事について』を読了しました。本書はアルゼンチン出身の作家・ボルヘスが1967年から68年にかけてハーバード大学で行った詩学講義の記録です。古今の文学・詩人に関する言及を通じて、詩や物語の本質を語るボルヘスの言葉も興味深いのですが、講義の最後ではスピノザを題材にした自身のソネットの朗読が行われて、ボルヘス自身による実作が織り込まれるという贅沢な講義となっています。

 

【満足度】★★★☆☆