文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

J・L・ボルヘス『七つの夜』

J・L・ボルヘス 野谷文昭

『七つの夜』 岩波文庫

 

J・L・ボルヘス(1899-1986)の『七つの夜』を読了しました。本書には、ボルヘスブエノスアイレスにあるコリセオ劇場で七夜にわたって行った七つの講演が収められています。「神曲」、「悪夢」、「千一夜物語」、「仏教」、「詩について」、「カバラ」、そして「盲目について」というのがそれぞれの講演テーマです。自分のホームグランドで闊達に語るボルヘスの姿が目に浮かぶようでした。ダンテの『神曲』を読みたい気持ちになります。

 

【満足度】★★★☆☆