ジョイス・キャロル・オーツ 栩木玲子訳
『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』 河出文庫
ジョイス・キャロル・オーツ(1938-)の『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』を読了しました。ジョイス・キャロル・オーツといえば、雑誌『ニューヨーカー』掲載作品をまとめたアンソロジー『ベストストーリーズⅢ』で読んだ「カボチャ頭」という作品の不気味さが印象に残っていましたが、本書もその印象に違わぬものでした。ゴシックホラーという表現がよいのか、ダークファンタジーという表現がよいのか、特に表題作にもなっている中編作品「とうもろこしの乙女」は、スティーヴン・キングの「ゴールデンボーイ」の読後感に近いものを覚えました。
【満足度】★★★☆☆