文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ジェイムズ・エルロイ『ブラック・ダリア』

ジェイムズ・エルロイ 吉野美恵子

ブラック・ダリア』 文春文庫

 

ジェイムズ・エルロイ(1948-)の『ブラック・ダリア』を読了しました。長い間、本棚に置いたまま読むことがなかった本なのですが、何となくこのタイミングで手に取って読み進めることになりました。いわゆるノワール小説のはしりというか、犯罪を描いたミステリー小説なのですが、1947年に実際に起こった「ブラック・ダリア事件」をモチーフとして、当時のロサンゼルスや警察組織の暗部が描かれています。人が狂気に魅せられて彷徨していく様が簡潔な文体で展開されます。

 

【満足度】★★★☆☆