文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

保坂和志『季節の記憶』

保坂和志

『季節の記憶』 中公文庫

 

保坂和志の『季節の記憶』を読了しました。子どもを子どものままに、猫を猫のままに、日常を日常のままに描くことができるのは稀有な才能なのだと思うのですが、保坂氏の作品をたまに読みたくなるのはそのあたりに理由があるのだと思います。特に何が起こるというわけではない物語を読み進めることで、自らの日常が絶妙なバランスで想定かされていくような気分になります。

 

【満足度】★★★☆☆