文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

阿部和重『無常の世界』

阿部和重

『無常の世界』 新潮文庫

 

阿部和重の『無常の世界』を読了しました。1999年の野間文芸新人賞を受賞した作品集です。「トライアングルズ」、「無常の世界」、「塵(みなごろし)」の三作が収録されています。いずれも90年代後半の空気感というものが伝わる作品で、(少し遅れてはいたものの)リアルタイムで読んでいたときにはそのことに気がつかなかったのですが、今更になって再読してそのことを感じさせられるのでした。

 

【満足度】★★★☆☆