イヴァン・ヴィスコチル/カリンティ・フリジェシュ 千野栄一・岩崎悦子訳
『そうはいっても飛ぶのはやさしい』 国書刊行会
イヴァン・ヴィスコチル(1929-)とカリンティ・フリジェシュ(1887-1938)の短編小説と戯曲作品を収録した『そうはいっても飛ぶのはやさしい』を読了しました。「文学の冒険シリーズ」と題して国書刊行会から出版された叢書の一冊です。
イヴァン・ヴィスコチルはチェコのプラハ出身で作家の他に俳優としても活躍し、プラハ芸術大学演劇学部の学部長も務めていたとのこと。カリンティ・フリジェシュはハンガリーのブダペスト出身で新聞記者をしながら数多くの小説作品を発表しています。本書の編集方針のようなものは特にどこにも書かれていないのですが、東欧の作家ということでこのような編纂になったのでしょうか。
イヴァン・ヴィスコチルの書いたSFめいた設定の表題作が印象に残りました。演じられたのを見てもきっと楽しむことができたのではないかと思います。
【満足度】★★★☆☆