文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

青木淳悟『このあいだ東京でね』

青木淳悟

『このあいだ東京でね』 新潮社

 

青木淳悟の『このあいだ東京でね』を読了しました。何かに憑依したトレース小説という一風変わった特徴を持つ青木淳悟死の作品集です。依り代となっているのは、物理空間的な街そのものであったり、建築工学であったり、GoogleMapというテクノロジーであったり、10年前の新聞記事であったり、一般的な戸建て住宅であったり、様々なのですが、それらが読ませる小説たりえていることには驚きを感じさせられます。

 

【満足度】★★★☆☆