文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

コーネリス・ドヴァール『パースの哲学について本当のことを知りたい人のために』

コーネリス・ドヴァール 大沢秀介訳

『パースの哲学について本当のことを知りたい人のために』 勁草書房

 

コーネリス・ドヴァールの『パースの哲学について本当のことを知りたい人のために』を読了しました。原題は“A Guide For The Perplexed, Peirce”で「困惑した人」を対象とした哲学入門書で、哲学者パースの全体像を提示することを目的とした書籍です。

 

比較的短い作品なのですが、数学、論理学、記号論プラグマティズム、そして宇宙論といったパースの幅広い業績を広範にカバーしています。その一方で一つひとつの叙述はそれほど詳細ではなく、もしかすると読者によってはさらに困惑してしまう可能性もあるかもしれません。ある意味では異形でもある哲学者パースの全体像を掴むには良書だと思います。

 

【満足度】★★★☆☆