2021-08-19 筒井康隆『夢の木坂分岐点』 日本文学 筒井康隆 『夢の木坂分岐点』 新潮文庫 筒井康隆の『夢の木坂分岐点』を読了しました。谷崎潤一郎賞受賞作ということで、随分と昔に読んだ記憶はあるのですが、いつのことだったかまでは覚えていません。あり得べき生が分岐的に展開されていくプロットは、それとしてみると自由闊達なのですが、その中で変わらぬものの存在も垣間見えて面白く感じられます。幕切れの逸脱感が作者の真骨頂という気もします。 【満足度】★★★☆☆