文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

シンクレア・ルイス『本町通り』

シンクレア・ルイス 斎藤忠利訳

『本町通り』 岩波文庫

 

シンクレア・ルイス(1885-1951)の『本町通り』を読了しました。セオドア・ドライサーやウィル・キャザーよりは10歳ほど年下で、そしてフィッツジェラルドヘミングウェイよりは10歳ほど年上という世代のルイスですが、本書では架空の町ゴーファー・プレアリィをアメリカ社会の縮図として登場させ、一時代の世相をアイロニカル描き切っています。原題は“Main Street”で1920年に刊行されています。

 

抑制の効いた筆致で、地味ながら非常によくできた作品だなと感じさせられたのですが、現在の日本ではあまり読まれることも少なくなっているのでしょうか。他の作品も読んでみたいと思ったのですが。

 

【満足度】★★★