文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

マイ・シューヴァル/ペール・ヴァールー『煙に消えた男』

マイ・シューヴァル/ペール・ヴァールー 柳沢由美子訳

『煙に消えた男』 角川文庫

 

マイ・シューヴァルとペール・ヴァールーの『刑事マルティン・ベック 煙に消えた男』を読了しました。ヘニング・マンケルをはじめとする国内の作家はもとより、海外の多くの作家にも影響を与えたといわれる警察小説が、このマルティン・ベックを主人公とする10作品からなる小説シリーズなのですが、本書はその第二作目にあたる作品です。一作目の『ロセアンナ』を読んだのは随分昔のことで、内容もほとんど忘れてしまったのですが。ハンガリーを主な舞台として展開される国際小説でもある本書のプロットはシンプルではあるのですが、たしかに洗練されていると思います。

 

【満足度】★★★