文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ラーゲルレーヴ『ポルトガリヤの皇帝さん』

ラーゲルレーヴ イシガオサム訳

ポルトガリヤの皇帝さん』 岩波文庫

 

ラーゲルレーヴ(1858-1940)の『ポルトガリヤの皇帝さん』を読了しました。セルマ・ラーゲルレーヴはスウェーデンの作家で、1909年にスウェーデン人初・女性初のノーベル文学賞受賞作家となっています。私は未読なのですが『ニルスの不思議な旅』の作者としてもよく知られているようです。

 

本書のストーリーはといえば、溺愛する娘クラーラ・グッラと離れ離れになることによって狂気を抱くようになる農夫ヤンを軸にして展開されるものなのですが、何とも不思議な読み心地の作品です。ここに込められたものを読み解くには、何かが不足しているのだと感じさせられます。

 

【満足度】★★★☆☆