文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

赤川次郎『若草色のポシェット』

赤川次郎

『若草色のポシェット』 光文社文庫

 

赤川次郎の『若草色のポシェット』を読了しました。氏の創作したシリーズの中でも異色ともいえるのが「主人公が毎年読者とともに成長する」本シリーズで、本書はその第一作目にあたります。主人公である杉原爽香の年齢は15歳で中学三年の女子生徒です。1988年に始まった本シリーズは2022年の現在に至るまで続いていて、杉原爽香は49歳を迎えているようです。

 

随分と久しぶりに読み返してみたのですが、作者のダークでビターな部分がしっかりと現れていて、たしか本シリーズはこのテンションで続いていくのだなということが懐かしく思い出されました。

 

【満足度】★★★